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浄化槽についての解説

浄化槽の清掃について

1.清掃の意義

浄化槽に流入してきた汚水は、沈殿や浮上といった物理作用と
微生物の働きによる生物作用によって処理されますが、この処理の過程で必ず汚泥やスカムが発生します。

スカムや汚泥が過度に蓄積されると浄化槽の機能に支障を来たし、十分な処理がなされなかったり、
悪臭を発生する原因となったりします。
このようなことにならないために、スカムや汚泥を槽外へ引き出し、付属装置や機械類を洗ったり、
掃除することが必要となるのです。


2.清掃の委託と実施時期

浄化槽の清掃を技術上の基準に従って行うためには専門的な知識や技能が必要です。
一般的には浄化槽管理者が自ら行うことは困難ですので、
市町村長から許可を受けている浄化槽清掃業者に委託することになります。

3.保守点検との関係

浄化槽の保守点検は、各装置や付属機器類の作動状況、施設全体の運転状況、
放流水の水質等をチェックし、異常や故障を早期に発見し、予防的措置を講ずるものです。
また、清掃の実施時期は、保守点検の結果に基づき判断されます。

このように、保守点検と清掃はそれぞれ目的が異なりますので、
浄化槽の清掃をしていれば保守点検が不要となる訳ではありません。

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