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浄化槽についての解説

浄化槽の施工に関して

浄化槽の施工は通常は業者の方でするのが一般的なので、お客様にとっては
あまり触れる機会の少ない項目になります。

1.施工基準

浄化槽の設置工事は、「浄化槽工事の技術上の基準及び浄化槽の設置等の届出に関する省令」
に定める基準に従って都道府県知事の登録を受けた工事業者が行い、浄化槽設備士が実地に監督するか、
又は自らが工事を行わなければなりません。

その際、浄化槽設備士証を携帯し、現場ごとに工事標識を提示しなければなりせん
(法第29条第4項、同第30条)。
なお、労働安全衛生法令では、深さ2m以上の地山の掘削作業は、
作業主任者の監督の下で行うことが義務づけられています。

2.施工前の調査

施工の段取りは、先ず現地の調査を行い、工事を行うための条件を確認しておく必要があります。
具体的には、以下の3点などが考えられます。

①設置場所の状況(土質、湧水の有無、配管路の勾配、臭気・振動等の近隣への影響)
②放流先(放流の可否、位置・水位等)、
③設置する浄化槽の種別(処理方式・人槽・計画水量等)

また、これらの確認事項は、「現場調書」等により整理し、実際の施工
に当たり遺漏のないようにすることが適当です。

3.一般的な施工手順

浄化槽の施工は、家庭用など小型の工場生産浄化槽の場合と、
集合住宅や業務用施設などの現場打ち浄化槽とでは、施工の手順が大きく異なります。
以下では、工場生産浄化槽の場合について紹介します。

(1)掘削

工事開始に伴って行う根切工事、山留工事等は次の点に留意して行うこと。

ア.建築物、工作物に近接して工事を行う場合は、あらかじめ当該建築物等の傾斜、
倒壊等の防止を図るため必要な措置を行うこと。

イ.地下に埋設されたガス管、通信ケーブル、水道管及び下水道管等の損傷を生じないように行うこと。

ウ.深さ1.5m以上の根切工事を行う場合は、原則として山留工事を行うこと。

工.埋戻しを行う場合には、浄化槽内に異物が入らないように行うとともに、
周囲を均等に埋戻し、水締めなどで十分な締め固めを行うこと。

オ.工場生産の型式認定浄化槽を設置する場合、本体に半分程度水を張り、安定させて水平確認を行うこと。

浄化槽の施工に関して

(2)基礎工事

地耐力及び浮上防止を考慮して決定するものとして、原則として浄化槽には鉄筋コンクリート基礎を設ける。
この時、基礎の沈下又は変形を生じないように留意すること。
なお、基礎等の厚さについては、上記に例を示す。
また、コンクリート打込みは、打上がりが均質で密実になるまで適切に養生する。

(3)据え付け

石などを落とさないように静かに本体を吊り降ろす。本体をゆすって水平になるようにし、
流入管底等のレベルを確かめる。水平の確認はメーカーの仕様書に従う。

(4)水張り・埋め戻し

本体に水を張りながら安定させ、水平を確認する。本体に石などが当たらないよう選別した土を用いて
周囲を均等に埋め戻す。FRP製の浄化槽では、本体の中央が膨れた形のものが多いが、
このような場合は、まず、下半分を完全に水締めによって土砂を突き固め、
その後同様に上半分の埋め戻しを行う。このような作業を怠ると下部に隙間が生じ、沈下や破損の原因となる。

(5)管の接続

管の接続は、流入管・放流管のレベルまで本体を埋め戻した後に行う。
管路部分の突き固めは特に念入りに行う。

(6)機器の据え付け

ばっ気装置、消毒装置などの付属機器や部品の組み込みを行う。プロワは、騒音、振動に注意し、
保守点検に便利な位置に基礎を設けて据え付ける。

(7)電気工事

電気工事は有資格者により正しく施工する。浄化槽用の電源は専用のものとし、
保守点検に便利な位置にスイッチを設ける。また、必要に応じて接地工事を行う。

(8)残土処理・後片づけ

余盛りとして必要な土以外は浄化槽の周囲に積み上げないようにし、かつ、周辺の水はけをよくする。
コンクリートのたたきを打つ場合は、埋戻し土の突き固めが十分行われ、
地盤が安定したことを確かめた後に行う。

(9)試運転

工事が完了したら、機器、部品、水平の確認を行い、満水にして水の流れやばっ気の状態、
機器の作動状況を確かめる。

(10)引き渡し

浄化槽の管理者(使用者)に正しい使用方法や保守点検・法定検査制度について説明を行い、引き渡しを行う。
新築の場合などで管理者に資料の手渡しができない場合は、これらが管理者に確実に渡るよう、
維持管理業者等に依頼する。

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